鹿児島県阿久根市、阿久根駅から歩いてすぐの琴平町に、明治から続く老舗の醤油屋「カネトク醤油(有限会社佐賀屋醸造店)」があります。
店先には「醤」の文字を丸で囲んだのれんと、紫色の「醤油屋さんのだんご」の幟がはためき、道行く人の目を引きます。
今回はこのカネトク醤油の歴史や主力商品、そして店頭で人気の「だんご」まで詳しく紹介します。

カネトク醤油ってどんなお店?
カネトク醤油の始まりは明治43年(1910年)。
佐賀県唐津市出身の初代・野田徳二氏が、阿久根の地で醤油屋を開業したのがルーツです。
創業当初は大八車(木製のリヤカー)を引いて、升で醤油を量り売りしながら町を回っていたのだそうです。戦時中・戦後の物資不足の時代も乗り越え、百十年以上にわたり阿久根の食卓を支え続けてきました。
現在の店舗は、白い板張りの外壁に切妻屋根が印象的な、こぢんまりとした店構え。入口のガラス戸には「徳 カネトク醤油 佐賀屋醸造店」の文字が大きく描かれ、店内には自社製造の醤油や味噌がずらりと並びます。

カネトク醤油の主力商品と特徴

店内の棚には、甘辛い九州らしい醤油から味噌、酢、お茶まで、幅広い商品が並んでいます。
中でも看板商品といえるのが以下のラインナップです。
⚫︎甘露(かんろ)醤油
九州ならではの甘みと、じっくり熟成させた深いコクが特徴の濃口醤油。刺身や卵かけご飯はもちろん、煮物や炒め物、冷奴にも合う万能タイプで、添加物や保存料を使わない昔ながらの製法を守っているのがこだわりです。500ml・1L・1.8Lと容量違いで展開されています。
⚫︎めんつゆだし
カネトク醤油仕込みのストレートタイプ麺つゆ。そうめんやそば、素麺のつゆとして人気で、リピーターも多い定番商品です。500mlサイズなどで販売されています。
⚫︎たまごかけご飯のだししょうゆ
その名の通り、たまごかけご飯をおいしく食べるためだけに作られた専用のだし醤油です。カネトクならではの醤油をベースに、だしの旨みをじっくりと効かせており、卵と絡めるだけでいつものTKGが一段と贅沢な味わいに。150mlの手に取りやすいサイズで、食卓に常備しておきたい一本です。
そのほか、黒酢や煎茶、ゆずポン酢など、地元の食卓に寄り添う商品も豊富に取り揃えられています。
ギフトセットも用意されており、贈答用として醤油・つゆ・味噌を詰め合わせたセットも人気商品のひとつです。
実は名物!「醤油屋さんのだんご」も買える

カネトク醤油のもうひとつの顔が、店頭で販売されている焼きだんごです。
「創業明治四十三年 醤油屋がこだわりぬいたタレで焼く しんこだんご」というキャッチコピーの通り、自慢の醤油ダレを使って香ばしく焼き上げただんごが名物になっています。

以下のラインナップが並んでいました。
- しんこだんご:380円
- みたらしだんご:400円
- あんこだんご:430円
- スイートポテトDAGO:550円
- 大学いもDAGO:550円
※価格・ラインナップは変更される場合があります。
「だんご」を鹿児島弁風に「DAGO」と表記しているのも遊び心があって面白いポイント。
醤油屋ならではの香ばしいタレの香りが漂う出来立てのだんごは、購入するとカネトクのロゴが入った紫色の帯でパッケージされ、ちょっとした手土産にもぴったりです。

実際に、あんこだんごとみたらしだんごを購入してみましたが、しっかりとした甘辛いタレの香ばしさが際立つ、素朴でどこか懐かしい味わいでした。
まとめ

カネトク醤油は、明治43年の創業から百十年以上にわたり、阿久根の地で醤油・味噌づくりを続けてきた老舗です。
甘露醤油をはじめとする本業の調味料はもちろん、醤油屋ならではのこだわりが光る「だんご」も見逃せない名物。阿久根を訪れた際は、老舗の味を求めて足を運んでみてはいかがでしょうか。


コメントを残す